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台湾からのインターンシップ生


 
GKダイナミックスでは台湾の大学と交流があり、毎年インターンシップを行っています。今年の1月には南台科技大学の鍾函諺さんが弊社を訪れ、立体デザインの課題に3週間、カラー&グラフィックデザインの課題に2週間、それぞれ取り組んでもらいました。彼女は2018年にも弊社のインターンシップに参加しており、今回で2回目となります。
 
立体デザインの研修では今回もクレイモデリングを行いました。前回の課題では言葉から造形を発想する、オブジェの造形を経験してもらいましたが、今回は2回目ということもあり、より実際のプロジェクトに則した課題、スケッチから形をイメージしてクレイを造形することに取り組んでもらいました。
 
一見、クレイモデルはスケッチをそのまま作ると思い込みがちです。しかし、スケッチのラインをトレースするだけでは立体に表現するのは難しいのです。そこで必要になるのはスケッチから造形の意図を読み取り、クレイでその印象を形で表現するという「翻訳」の行為が必要になってきます。これはクレイを作る際の手技ではなく、クレイを作るにはどうやって物事を捉えるかというマインドセットの話になります。
 
鍾函諺さんは3週間という期間、毎日スケッチに込められた意図をくみ取り、解釈しながら素晴らしい作品を完成させました。私にとっても学ぶことが多く、最初は手技を教えることに集中していましたが、改めてクレイにおけるマインドセットに気づくことのできた研修でした。
 
(プロダクト動態デザイン部 デザイナー 西野 雅弘)