column 日々、思うこと separate

2024.04.01

扉絵

4月の扉絵

美大を卒業したからみんな絵が描ける・・・ってわけではないんですよ
最近は論文での入試もあり、技術やレベルは人様々

今月はトレーニングSKの紹介です
これは全て30分ほどで描く「手を動かすトレーニング」
始業前に描くと効果的だと思います

「描く上での決め事」
①手元にあるものを見ながら描く
②鉛筆ブラシ使用、消しゴムは使わない
③A4 300pxぐらい

“見たモノが描ける”ってとても大事
でもね、人は中々見たまんまに描けないモノなんです
人の頭って「これはこういうもの!」って記憶やアイコンが手の邪魔をするんです
そして30分は意外と短い

こういった練習をする事で良いのは
●大きなシルエットを捉えながらディテールを描く
●30分という時間でどこまで自分が描けるかを把握する
●描き込みの強弱での視線誘導
●メリハリのあるレイアウトを考える

どれもがデザイナーにとって重要な事だと思います

手を動かすと頭が刺激され思考が動き出します
その刺激のやり取りで段々と絵を“見る目”が養われます
漢字の書き取りと同じかもしれません

絵を描いていて自分の絵の間違いに気が付く事はとても大事なんですが
それには“目”が重要になってきます

描く・手を動かす→頭が動く→目が養われる→何度も繰り返す
こういった一連の動きが絵を描く、モノを作る技術を向上させると思っています
私がAIをあまり好きになれないのは、こういった手を動かす行為が無いからなのかもしれません

絵を描く上で大事な事って何でしょうね?

まぁ最近は文章で絵が出来る時代ですから、こういった技術は廃れてゆくのかもしれません
私は楽しいので描き続けますけどね

※これはタイムラプスを取ってあるので、今月Facebookの方でちょこちょこアップしようかと思います

( プロダクト動態デザイン部 シニアマスターデザイナー 飯村武志 )