column 日々、思うこと separate

2023.04.03

コラム

Call and response

AIの進化がすごいですね。しかし、プロダクトデザイナーがリアルな物を作る能力は依然として重要です。それは、デジタルテクノロジーが到達できないリアルな体験を生み出すことができるためです。

ちょっと脱線しますが、BABYMETALのライブ活動をご覧になったことがありますか?まさにリアルな体験の素晴らしい例です。彼らは音楽の表現だけでなく、舞台設計、衣装、ライティングなどの要素を組み合わせ、観客に圧倒的な体験を提供しています。これは、我々プロダクトデザイナーのリアルな物づくりの能力にも通じるものがあります。

我々が作り出す製品には、材料、色、形状などの要素が含まれます。しかし、それだけでは不十分です。製品を使用する人々が求めるものを理解し、情熱を持ってそれを反映する必要があります。そうすることで初めて、豊かでリアルな体験を提供することができるわけです。優れた舞台演出家と演者は、観客が求めるものを理解し、ライブパフォーマンスを通じてそれを提供することができます。まさに、プロダクトデザイナーがものづくりに求められることと同様です。

それこそが、リアルなものづくりの能力がますます重要になっている理由です。

( デジタル戦略部 デザインディレクター 本田宗久 )