column 日々、思うこと separate

2022.11.28

コラム

「数値とデザイン」

世界一美しい数式「eiπ=-1」をご存じでしょうか?何の色も形もない、ましてやただの文字の羅列とも言えるこの数式が「世界一美しい」と表現されているのです。勿論私の知識ではその本当の美しさは理解できません。しかし、この数値の奥に広がっているであろう壮大な物語に私はロマンを感じてしまうし、どこか惹かれてしまうのです。

芸術やデザインの世界にも、美しいとされる数値「黄金比(1:1.618)」が存在します。モナ・リザや、Apple社のロゴなどが有名ですし、多くの人が黄金比という言葉自体は耳にしたことがあるのではないでしょうか?しかし実は他にもいくつか数値はあり、その中には日本人にとって馴染み深いものも存在します。その一つが「白銀比(1:1.414)」。身近なところではA4やB5といった紙のサイズが実はこの比率ですが、別名「大和比」と呼ばれるほど日本に関連深く、法隆寺などの寺社建築や仏像などの日本的デザインに利用されています。黄金比と比較するとソフトな比率なので美しさよりも親しみを与える比率とも言え、多くの日本の人気キャラたちもこの数値なんだそうですよ。

皆さんも色々測ってみたくなってきたのでは?ちなみにうちのじーくまは…

( CMFG動態デザイン部 デザインディレクター 永井 智 )