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昨今のドライバーのグリップはエルゴノミクス形状に硬質軟質樹脂の組み合わせで機能性向上に繋がっています。でも今日は木柄(もくえ)の話です。
乾燥すれば割れて、湿気があるとカビが生えます。製造コストもかかるのか最近はあまり見かけません。しかし昔の道具の柄は大抵木で作られていましたがなぜでしょう?まず軽く体積を増やせるので、握りやすい太さに出来ます。汗や油を吸ってくれ、ざらついた質感は滑りにくい。
工具箱からウッドグリップのドライバーを選んで取り出してみます。
下4本の6角形のグリップはアメリカPROTOのドライバー。ヒッコリーが気にいって常用しています。左上のが古くてシャフトの根元にあるボルスター(ハバキ)に刻印でブランド名が入っています。右上の赤いグリップは日本のVESSELですがこれもボルスターに刻印が入っています。今はグリップ部にロゴが入るのが普通ですね。
もっと昔の今は使わないのを古道具箱から引っ張り出してきました。
右の二つは押しながら回す感じに丸い柄になっていますね。一番上のグリップは形が変だと思いませんか?良く見るとマイナスのブレードは叩いて削って作ってあります。鑢か何かの柄がつけられているのだと思いますが細くてドライバーには合いませんね。
( プロダクト動態デザイン部 デザインディレクター 麥倉 毅美 )