デザイナーは通常業務以外に、自主的にデザインコンペに参加することがあります。単に勝つためだけではなく、デザイナーのモチベーション維持、また、経験を通して自身の成長に繋げるためです。今日は実際にコンペを通して得られたことを三つご紹介します。

一つはデザインプロセスの再認識。

はじめに広い視野で背景を考察し、コンセプトを考え、具体的な形に定着させることは、デザインプロセスとして大切です。しかし実際の業務では与件が多く、必ずしもそのプロセスを踏めるとは限りません。コンセプトから考えるトレーニングとしてコンペは有効と言えます。

二つ目は領域拡大。

モノ単体よりもデザインの全体像がますます重要である今、専門を超えたデザイン領域にチャレンジするマインドセットがコンペを通じて磨けます。

三つ目はスキルアップ。

短期間で効率的に提案するための方法を模索します。その経験を通して、新たなツールの活用をマスターすることもあります。

以上がコンペを通じて、得た経験や磨けるスキルの紹介です。学生さんや現役のデザイナーのモティベーションアップやスキルアップの参考にしていただければ幸いです。

( デジタル戦略部　ユニットリーダー　江致霖 )