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EICMA2019:現地で感じた文化と感性

先月イタリアのミラノで開催されたモーターサイクルショー「EICMA2019」の視察に行ってきました。屋内外28万㎡ものスペースに、1000社以上の車両、部品、アパレルなどのブランドが集まっていました。
 
インターネットでほとんどの情報が手に入ってしまう現代においても、生の情報に触れることは非常に大切なのだと視察を通して実感しました。人々の熱気、車両の存在感、美しい素材の色や質感など、現地に行ったからこそ得られた経験は、私のデザイナーとしての感性を大きく揺さぶるものでした。
 
また市内ではスターバックスリザーブが、かつて郵便局として使われていた建築の中にありました。これを見たとき、守るべき歴史と現代的な感覚を、高い次元でまとめ上げてしまうイタリア人の感性を感じました。
 
モーターサイクル文化の奥深さ、そして歴史と文化が育むデザインセンスを感じた視察になりました。この刺激を活かして、今後も業務に励んでいきたいと思います。
 
(プロダクト動態デザイン部 デザイナー 久保 倫太郎)