2021年7月1日
ヤマハ発動機66周年創立記念日　おめでとうございます。

今回は最新のMT-09をモチーフに、私なりのダークサイドオブジャパンを表現してみました。

MT-09は構造や機能をテーマにデザインされています。
ヘッドライトの捉え方は国によって様々で、
日本人の多くは、車やバイクのヘッドライトを〝眼〟としてイメージする事が多く、
海外では意外とそう見ていなかったりと、色々とお国柄が出て面白いなぁと思っています。

アメリカの車がキャラクターのCGアニメ映画でも、眼はフロントウィンドウにあります。
もし、日本人がデザインしたらヘッドライトを眼にしていたかも…なんて思ったりしています。

眼で考えてみると、蜘蛛は多眼だったり、某異星人の出てくる映画では眼が無かったりと、
眼が合わせられない相手とは意思を読み取りにくく、ミステリアスさや不気味を感じます。
機能性を表現したMT-09も、表情が読み取りにくいと感じる方がいるかもしれませんね。

今回はヘッドライトをやや上から俯瞰したビューで、
まるで宇宙船に通じる様な構造体をイメージしてイラストを描いてみました。
個人的には両サイドのインテークもそんなイメージを感じています。

未知の世界に旅立つ宇宙船。
全世界に広がっているコロナの終息が中々見えない状況ですが、
明るい未来を信じて少しづつ前進したいと思います。

(マスターデザイナー　飯村武志)