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やっと秋めいてきた今日この頃。網戸越しに流れてくる18℃くらいの空気と虫の声には癒し効果があるのかもしれません。気分が落ち着き、頭の中にも少しゆとりが生まれる感じがします。
そんな秋の夜長、ビールを片手に工作をしてしまいました。きっかけは、帰宅するとアイスクリームの棒がなぜか私のマグカップに大量に挿さっていたから。子供たちが洗って乾燥させていたようです。そして「もういらない。」とのこと。(じゃあ捨てろよっ。 にしてもこのアイスクリームはロングセラーですね。当時は10円でした。)
捨てるのももったいない、と思ってヒラめいたのが「テンセグリティ」です。「テンセグリティ」とはバックミンスター・フラーによって提唱された「構造」についての思想で、その特徴は、物体の保持をテンションとバランスのみとすることにより強度部材を極限まで減らすことが可能になる、というもの。写真がその工作です。細くピンと張っているのはただの糸。上の三本の棒が浮いているように見えるでしょうか?
構造体というのはそれ自体で美しく見えることがありますね。そしてその究極の姿が生命体や自然なのだ、と思ってます。色彩や音もまた然り。「自然は手本である。」 と再確認してしまった秋の夜長、でした。
(プロダクト動態デザイン部 マスターデザイナー 菱木 啓之)