column 日々、思うこと separate

2019.11.07

扉絵

2019年11月の扉絵

 
ダイナミックスではデザインや技術の向上を目指して色々なトレーニングをしています。今回はスケッチのトレーニングとして「ドライヤー型のカッコいいモノ」というテーマで皆で描いてみました。
扉絵の一枚は参考として描いた「2ストロークのドライヤー」
初めはチャンバーを描いてみたくなり、2ストだと凄いピーキーなドライヤーになりそうだなぁ…なんて妄想して。だとしたら…往年の2スト500㏄のGPマシンみたいにしちゃおうかななんてノリで描いてみました。
ありえないモノを、さもありそうに描く。笑っちゃうものを一生懸命に描く。「本気で遊びのツール」を作ってる私達には必要なことだと思ってます。
今回はトレーニングのもう一つのテーマとして、描くプロセスを限定してみました。普段は陰影を付けながら面や形状を詰めていき、最後に色を乗せたりしますが、今回は固有色を塗ってしまってから、一気に陰影&光を描いていく方法を選びました。ドローイングソフトのフィルターを使うことで手早く表現でき、ソフトの勉強にもなります。こうすることで普段自分が使ってる機能以外を知ったり、便利な機能を教えあったりも出来ます。
ダイナミックスでは最近、クリップスタジオをメインのドローイングソフトとして使っていますが、以前から使っているフォトショップにしても使いきれない程の多くの機能があります。ひとりだと自分が使える機能しか使わずに描いてしまいます。ですが、ひとりずつが自分の便利だと思う機能を皆とシェア出来れば多くの知恵が集まります。
もちろんスケッチは、ソフトの機能を知っているだけでは絶対に上手く描けません。知り、トライし、繰り返して、描けるようになってこそ「自分のモノ」になります。描ける喜びは・・・描けた人にしか感じられないのです。その喜びがあるからこそ、明日も新しいスケッチを描くのだと思ってます。
 
( マスターデザイナー 飯村武志 )