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何かを見聞きした時、ふとした記憶が浮かんでくる事があります。
その何か=トリガーの記号性について考えた話です。
脳が記号として記憶を保存するのは、体験にまつわる膨大な情報を効率よくストックするための手段だと言われています。頭の中のデータベースにトリガーが入り込むと情報の再構成が起こり、それが記憶として認識されるようなイメージです。
記号化の原因は主体、客体の2パターンに大別出来そうです。前者ではたまたまそこにある存在でも記号化され得そうですが、後者は対象側のパワーに依存します。自然由来のものであれば壮大な景色等が思い浮かびますが、人為由来のケースでは作り手の創造性に左右される為、クリエイターにとっては大事な視点に思えます。
クリエイターの創作には誰かの琴線に触れたいという根源的欲求から、その創造に大きなエネルギーを注ぎ込むはずで、これが記憶の客体原因の源でしょう。体験の記号は共有し得るのでフェスのような場で生まれる記号は魅力的に思えますが、相手が1人であっても感謝や評価の言葉を受ければ、やはり嬉しいものです。小さくても、人の記憶に残るような仕事をしていきたいと思います。
(動態コンテクストデザイン部 シニアディレクター 坂亀 弘志)