column 日々、思うこと separate

2025.08.18

コラム, その他

ストリンギングマシンという機械

 最近ストリンギングマシンを買い、趣味のテニスで使用するガットは自分で張るようになった。最初はショップにお願いする代わりにお金が浮く、ぐらいのメリットしか考えていなかったが、だんだんとその他のメリットの方が大きいことに気づいてきた。

 これまでは、ガットが切れたら張り替えに出す程度の受け身だったの対して、今は試合に合わせてフレッシュな状態で挑めるように張り直したり、テンションの強弱や組み合わせもいろいろ試して研究したりと、積極的にガットを使えるようになってきたのだ。
 今まで人任せ運任せにしていたものが、機械を一つ手に入れる事によって自分でコントロールできるようになり、取り組む姿勢が大きく変わったのはお金よりも断然大きな収穫となった。 

 また、このストリンギングマシンは、分銅式というアナログな方法でバランスを取りながら張るのだが、試行錯誤しながらうまく張れた時はすごく充足感がある。最新の機械がオートテンションなのに比べて面倒くさいが、なんと面白い事か。

 こう考えるとこの機械は動かないけれど、バイクや自転車と同じ種類の経験をもたらしてくれるんだと気が付いた。こういう機械にやっぱり私は惹かれてしまう。

(執行役員 太田裕之)