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エクステンションバーはラチェットレンチとソケットの間の脇役的な存在ですが、細部は色々工夫されています。
左端の1942年製Snap-Onは3/8inの四角が刺さるだけの単純な穴。内側の壁は平らで、丸穴のところだけカチっと球が嵌って抜けにくくなります。隣のCraftsman とSnap-ONは刺さりやすいように、面取りが追加。中央のKTCは内側にリセスが彫られていてこれが一般的な形だと思います。右のNeprosは四角い穴の角が丸くなって応力集中を防ぐよう進化。右端の2つKobaltとCraftsmanは一番手前に凹みがあり、軽く差し込むと軽く固定、奥まで差し込むと抜けにくくという仕掛け。2つともアメリカのDIYショップブランドなので差別化のアイデアが要るのでしょう。
穴に刺さる方は四角が基本ですが手前のエクステンションはジョイント部が少しだけ振れるように樽型で「首振り」と呼ばれてます。
もっと振りたい時のユニバーサルジョイント。2つの軸で自由に曲がります。右のNeprosは2つの軸が一つの点で交差しているので回転がブレない。強度とコストで今まで出来ていなかったのかもしれませんが、このような進化でまだまだ工具は進化しそうです。
( プロダクト動態デザイン部 シニアディレクター 麥倉 毅美 )