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スニーカーは様々なスタイルがあって見ていて飽きないプロダクトですが、我々の得意とするデザイン分野であるパーソナルモビリティーとは多くの共通点があります。
自分が中高生だった90年代中盤はハイテクスニーカーブーム全盛。靴底に空気を入れたクッション機能や、シューレスの代わりにワイヤーで締める機構に刺激を受け、機能や構造を想像してイラストを描いたりしていました。最新機能を表現したデザイン変化の一方で、どちらも、CMFG※デザインを巧みに操ることで40年以上原型を変えずに売っている商品も在ります。
最近訪れた靴屋の店頭に並んでいた宇宙船のようなシルバーのワントーンのスニーカー。個人的には既視感があって、安っぽくて好みではないなと思いつつも、エシカル志向、アーストーンカラーのトレンドの中、かつてのような未来感への憧れと期待を再び求めているのかなと考えさせられました。
スニーカーのCMFGデザインはその時代の空気感を即時に反映します。おしゃれは足元からと言いますが、機能一辺倒ではない情緒価値にいつも気付かされ、刺激を受けます。
(CMFG動態デザイン部 ユニットリーダー 針塚 哲)