column 日々、思うこと separate

2019.08.30

受賞報告

red dot design award 2019

ヤマハ発動機株式会社のスポーツ走行用前二輪のモーターサイクル「NIKEN」(ナイケン)が「 red dot design award product design 2019 」において最高賞である「Best of the Best」を受賞しました。7月にドイツ、エッセンにて開催された授賞式に、同社デザイン本部 安田様と共にデザイン開発を担当した私が出席してまいりました。
 
今年の red dot design award には5,500点の応募があり、その中から Best of the best に選ばれたのはたったの1.5%(約80~90製品)です。このような名誉ある賞をいただいたことは、プロジェクトチームのみなさまと共に新価値のモビリティを生み出そうと努めてきた成果が評価されたということであり、私自身、素直に嬉しく思います。
 
モビリティ部門の受賞製品はメイン会場向かい側、HALL5に展示されていました。レッドカーペットの上にNIKENの車両が置かれており、その独特な前二輪の機構や迫力ゆえに注目度が高かったのか、来場者から多くお声がけいただき会話が弾みました。
 
他受賞製品にはドゥカティの DIAVEL1260 やマツダのMazda 3が選ばれています。そしてフェラーリは Monza SP1 と共にここ数年のデザイン活動を評され「ベストデザインチーム賞」を受賞しました。その授賞式での審査委員長のコメントの中で「Dream、夢を与え続けた」と挙げられたことは私にとって印象深く心に残っています。
 
モノの魅力や機能をカタチにし、人の心を昂らせ、感動を生むためにデザインで何ができるのか、日々それらに取り組んでいます。しかしモノやコトが溢れ、人にとって何が魅力となり価値となるか複雑多様化している時流の中、「夢を与える」という素直な響きは、私にモビリティのデザインをする上で何が大事なのかを改めて考える機会を与えてくれました。
 
今回のヤマハ発動機株式会社様の受賞をお祝い申し上げると共に、授賞式にお招きいただいたことに感謝申し上げます。
 
(プロダクト動態デザイン部 ユニットリーダー 木下 省吾)