皆さんは、どこかに行きたいなと思ったとき、お気に入りの服とか、これを着ていくと少し気持ちがアガるなってモノを持ってますか？

私にはバイクがアガるアイテムです。なんとなく散歩行きたいな、みたいな気持ちで箱根へ行ったりするときに、お気に入りのバイクで行きます。そんな散歩感覚で箱根に行くこと自体も自分にはとても大切なのですが、このお気に入りのバイクを「着ている」ことも自分には大切なのです。

仲間とツーリングに行くときも、そういう感覚です。
特に自分とは違うセンスのバイクと走るとき、逆にその違いが楽しかったりします。
カラフルなスーパースポーツやオフロードバイク、または流麗なクルーザーやシンプルなネイキッド、のんびりなスクーターなどなど、それぞれの走り方だけではなく、いでたちが違う人と走るのは、いろんなセンスをもらって、自分の世界も広がっていく感じがします。

我々デザイナーはそういった、それぞれ違うセンスをも乗り越えられるほどの魅力を、それぞれのバイクから醸し出すことが仕事だといつも思っています。
そしてそれがきっと、乗ってくれる人の気持ちがアガることと願っています。

（ハイブリッド動態デザイン部　シニアディレクター　田村 純）