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日本の紙幣が20年ぶりに刷新されました。改めて新紙幣の人物を見てみると新一万円札は「渋沢栄一(実業家)」、新五千円札は「津田梅子(教育者)」、新千円札には「北里柴三郎(細菌学者)」で、いずれも日本の近代社会に大きな影響を与えた人物となっています。
ここでふと少し前の日本紙幣を思い返すと、福沢諭吉や夏目漱石など、今回の3人含め多くが「文化人」だったということに気づきます(昔、聖徳太子とかはありましたが)。一方で、アメリカの紙幣を見てみると「ジョージ・ワシントン」、「エイブラハム・リンカーン」、「ベンジャミン・フランクリン」というように歴代大統領や建国に尽力した人物が描かれています。
歴史が違えば当然ですが、同じ肖像画が描かれた紙幣であっても国によって視点が大きく異なっており、紙幣に映る人物像からその国の歴史の一端を垣間見ることができます。今では世界的にキャッシュレスが広がっていますが、改めて紙幣を眺めてみるのも面白いですね。
(CMFG動態デザイン部 ユニットリーダー 田口郁也)