和泉中央駅北側 仮設歩行用デッキ
1999
和泉中央駅前の仮設の歩行用ペデストリアンデッキの設計業務。
大規模住宅開発地でよく見かけられる光景であるが、駅周辺の事業地は造成地のままで、周辺住宅地は住宅が先行開発され、帳勤帳学などで駅と住宅地を結ぶ動線の問題が残される場合が多い。
都市公団(旧住都公団)が事業を行っているトリヴェール和泉も同様であり、10年程度の暫定施設で、土地利用変更に伴いルート等の自由な変更が可能で仮設的な印象を与えずデザイン的に優れているという設計与件のもと、延長約100m・幅4m・総予算5000万円の歩行者用デッキを提案した。
土を詰めた市場品のコルゲートパイプ(直径2m)を約10m毎に並べ、その間を軽裏化を図ったパイプトラスでつなぎ、歩蔓に木製(厚さ10cm)の角材を敷き並べる構造とした。
コルゲートパイプ柱を並べ変えることにより可変性も可能であり、再利用はもとより撤去時は軽微な重機による解体も可能である。
結果、安価で市場で再生可能な材料を用い、デザイン的に優れたものが実現した。
さらに築造時の環境に及ぼす影響を最小限に抑えることができる。
領 域:仮設建築
施 主:都市基盤整備公団関西支社
業務内容:基本設計
伝説の仮設橋