2024

宮島口しゃもじ広場

広島県の厳島の対岸にある宮島口フェリー乗り場周辺の再開発の一環で、広場の環境設計を行なった。地元の名産品であるしゃもじをモチーフにした広場で、多目的に使用されることを想定した、ベンチやファニチュアなどの配置計画とデザインを行なった。また、隣接するフェリーターミナル、商業施設や路面電車のプラットフォームとの空間のつながりを意識し、人の流れをつなぎ、境界をなくすデザインを心がけ、「日常を醸す回遊拠点」となることを目指した。  


領  域:環境デザイン   

施  主:広島県、広島電鉄株式会社   

協  働:日本交通計画協会

     復建調査設計(実施設計)      

     荒谷建設コンサルタント(実施設計)   

監  修:(有)乾久美子建築設計事務所 乾久美子      

         (株)アネトス地域計画 上門周二      

               (一社)地域力創造デザインセンター 高尾忠志 

業  務:広場基本設計見直し、実施設計  

日常を耕す回遊拠点 

来訪者にとって非日常的な“ハレ”の場である宮島に対し、宮島口しゃもじ広場は日常を感じさせる“ケ”の場を目指した。また、日常の親密さや親しみやすさを感じることに加え、近郊からも訪れたくなる“少しのヨソユキ感”を感じる広場をデザインした。      


さまざまな向きで座れる可動ファニチュア、子供が楽しめる築山、肘をつき厳島への眺望を楽しめる柵、イベント対応できるスペースと電源など、日常的に人が過ごすアイテムに加え、周辺の飲食との連携できる設えを検討した。    ひとびとが日常的に広場を使う姿が見え、ひとびとが関わり広場を育てることにより、宮島らしいそぞろ歩きのある景色を創出した。   

らしさをとりこみ、らしさをつくる

島口らしさをつくるために、新たなコンセプトを設定するのではなく、周辺の環境をとりこみ、つなぐことで宮島口らしさを創出することを意識した。      


広島県の敷地と広島電鉄の境界をまたぎ、一体につなぐしゃもじベンチ、路面電車のプラットホームと広場の間の柵がないことで可能になったシームレスな移動、ターミナルと同様の照明手法によりおおらかに照らされた広場のあかりなど、ひとびとが境界を感じず、自然に広場に引き込まれ、思い思いに広場で過ごす、宮島口らしい景色を創出した。   

日常を耕す回遊拠点

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