■業務名称
:ゆりかもめ新型車両デザイン
■業務内容
:車両エクステリア・インテリアデザイン
■クライアント
:株式会社ゆりかもめ:三菱重工業株式会社
■業務期間
:2010~2013

ゆりかもめ沿線は2020年東京オリンピック、パラリンピックが開催されるインターナショナルな東京の顔である。公共的な普遍美を備えたシンボリックな車両デザインを目指した。 国内外の観光客が多い路線であることから、先頭部は、従来車以上にダイナ

ミックに風景を取り込み、エキサイティングな臨海トリップを楽しむことができる。 インテリアは、白とブルーのコンビネーションに透明感を感じさせるブルーグリーンとガラスを組み合わせることで、海洋の心地よさと空間的広がりを目指した。

外観は、先進・正確・精緻をイメージさせる「水晶」を造形テーマとし、室内も従来の新交通システムの作り方を根本的に見直し、細部まで気を抜かない緻密なデザインを実現した。

臨海副都心という地において、進化した7300系車両が日本の都市内交通のシンボルとして機能し、国内外に対して日本型新交通システムの地位牽引を果たして行くことを願いたい。

交通車両内では、加速・減速・カーブによって様々な方向から「モーメント」が加わるが、通勤車両の主流となっている従来のロングシートでは、室内の開放感を優先してバックレストを極力低く設定する傾向にあるため、「モーメント」に対する体の保持能力が犠牲となっていた。 それに対し、7300系に採用した新型シート「G-fit」は、ロングシート配列を前提としながらも、体の保持性能を十分に高めたセミハイバック・セパレートバケット仕様。 新世代都市交通に向けたシートのあるべき姿を提案した。