「往年のSL全盛期の汽車旅を現代に再現し、幅広い世代のお客様に楽しんでいただく」というSLやまぐち号の世界観の共有と魅力の向上を目指したリブランディグ監修業務。SLやまぐち号の周辺環境やサービスづくりに取り組む体制を将来的に築くため、JR西日本山口支社のSLワーキングメンバーと調査と協議を重ねて魅力と課題の分析を行いました。
おもてなしを提供する社内スタッフがコンセプトを共有するための「魅力ブック」と、世界観を崩さないために関係者が最低限守るべきデザインルールを定めた「デザイン管理指針」を整備しました。
SLやまぐち号の魅力や世界観を共有、
理解するためのツール
SLやまぐち号の魅力や世界観を守るために
関係者が最低限守るべきデザインルール
SLやまぐち号の魅力を共有するための『魅力ブック』の編集
おもてなし構築に関わるメンバーが現状を俯瞰して、これから創出する総合的な『らしさ・質・雰囲気』を共有するために、ブック形式で編集した『魅力ブック』。整備された機関車、客車を揺るがない主役として最上位に「絶対美」として位置づけ、それを取り巻く周辺環境要素(お客様の目に触れるもの)を「演出美」として位置づけ、魅力と課題を可視化しました。(A4サイズヨコ向き:120頁)
<魅力ブックの一部>
ブランド構築に関わる全員が守るべきデザインルールを
定めた『デザイン管理指針』の編集
SLやまぐち号の魅力や世界観を守るために、ブランド構築に関わる全員が最低限守るべきデザインルールとして整備した『デザイン管理指針』。SL全盛期を『1920年代後半〜50年代後半』と定義し、SLが活躍した時代と親和性がある文字やグラフィック要素、カラースキームを規定しました。
Basic Visual Elements
『魅力ブック』と『デザイン管理指針』を活用した取り組み
SLワーキングは現在も続いており、「魅力ブック」や「デザイン管理指針」を活用して、様々なアイテムを刷新しています。「SL全盛期の昭和の汽車旅」の世界観を演出するとともに、地域の産品の活用や地元企業とのコラボレーションによる話題性の創出や地域の活性化につながる取組みも行っています。
昔の硬券をイメージしたノスタルジックな乗車券
硬券と世界観を統一させたポスターやパンフレットの表紙
客車の側面に掲示されている「行先」と「指定席」の表示札を、旧型客車を復刻した35系客車の世界観に相応しいレトロなデザインへとリニューアル。
SL全盛期の表示規定や、京都鉄道博物館収蔵の表示札を参考にして再現を行っています。
JR西日本と山口県立大学の学生アテンダントが共同で取材を行い、津和野の散策マップ
とSLの楽しみ方を紹介する情報ペーパーを作成。新山口の散策マップも加えて、特集ページとしてSLやまぐち号のホームページに掲載されています。
山口・津和野の郷土料理や特産品が詰まった幕の内弁当を開発し、
中身もパッケージもリニューアルしたSLやまぐち弁当。
[販売元:広島駅弁当(株)]
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