WORKS|プロジェクト一覧

瀬戸内海汽船 SEAPASEO

広島-呉-松山を結ぶ「芸予航路」に就航した新造クルーズフェリーの「SEAPASEO」。 

海上交通としての新しいフェリーのあり方を求めて、瀬戸内海汽船社員を交えた共創ワークショップを行い、瀬戸内海生活圏の移動を支える交通手段という性格と、瀬戸内海観光に新たな楽しみを提供する体験装置という性格を併せ持つコンセプトとして「Park on the SETONAIKAI (瀬戸内海の移動を楽しむ、みんなの公園)」 を設定。 

風光明媚な瀬戸内海国立公園を眺めながら船自体が公園のように憩えるという、フェリーならではの体感デザインを様々なしかけとして空間に取り込んだ。

本船の利用者は、多様な属性・価値観の方が利用する。それぞれの方々に寄り添うよう、1人ひとりへ心地良い居場所を提供する客席として、これまで画一的な配置であった船内客席に「快・会・開」の3つのゾーニング設定と11種の特徴的なシート設計を行い、多様で柔軟な空間構成を実現した。  

 

また、船尾席と屋上の新しい使い方として、これまで「ハズレ席」のような性格のあった船尾席や屋外テラス席を、船ならではの魅力を体験できる空間として再設計。 

屋上には「あずまや」のような屋根付き席と人口芝を設けた他、船尾側にも屋内席を設け、快適な環境で過ごしながら船尾に続く潮の流れや瀬戸内海の景色を楽しむことができるよう設計した。 

 

本プロジェクトは、船体のデザインだけでなく、リサーチから関係者を交えたワークショップの運営、シンボルマークの設定や船内案内誘導サインから飲食メニュー開発に至るまで、トータルな視点での開発を行い、移動体験全体をデザインの対象とした公共交通デザインの理想的なプロジェクトの一例と言える。 

CATEGORIES

Transportation

TIMELINE

2019

CLIENT

瀬戸内海汽船株式会社

AWARD

Good Design Award 2019
JIDA Design Museum Selection vol.21