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道具論研究 : 住居都市

自主研究

1960年初頭、GK建築の原点である「道具論研究」を基礎に、道具を空間化し住居を軸とした人間中心の都市を生み出す〈住居都市〉が提案された。
 これは構成単位である住居をシェル構造に構成し、その内部は公共空間を形成するものであった。エネルギーの供給や、給排水など固定されたインフラから開放された未来の道具群は自在なネットワークを持った生活環境を可能にする。自律可能な現在の技術をもって、〈住居都市〉を再構成することで、日本人にとって豊かな暮らしとは何かを問うとともに、超高齢化や自然災害、エネルギー問題など、現代社会の矛盾に柔軟に適応できる軽やかな住居のあり方を考えたい。

Credit

1964 国際デザインコンペティション 研究賞 (米国:カウフマン慈善基金)

Designing for Essential Values