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太田宗達氏 講演会
「京菓子〜知識の蓄積において構築する50gの立体造形〜」

今回のPルームサロンはGKテックの主催により開催されました。
太田氏は公益財団法人有斐斎弘道館の理事でもあり、食、特に菓子の分野から日本文化を研究し、その普及や継承のためにユニークな茶会を開催するなど様々な活動をされています。
講演では、ご自身がこれまでに日本各地で取材された、祭や宴会の際に作られる餅や食事、また日常の食にも、地域の文化や宗教観などに根差しているものがあることなどを、豊富な写真とともにお話ししていただきました。講演の最後には京菓子づくりの実演もあり、鮮やかな技と柔軟で新鮮な発想力に、驚かされました。
茶道の作法を基礎とした上で、世界各地の文物を柔軟にブリコラージュとして取り入れる太田氏の活動はまさに温故知新の体現であり、GKのデザイナーたちも、大いに刺激を受けていました。

太田宗達(おおた そうたつ)
昭和32年(1957)、京都生まれ 島根大学農学部卒
京都工芸繊維大学大学院後期博士課程修了 工学博士
有職菓子御調進所「老松」主人
公益財団法人 有斐斎弘道館 理事
食文化、宴会論を専門とし、同志社大学特別講師、立命館大学非常勤講師などもつとめるとともに、国内外でユニークな茶会を開催する茶人としても知られる。

著書:
『京の花街 ひと・わざ・まち』 日本評論社 共著:平竹耕三
『平成のちゃかぽん 有斐斎弘道館 茶の湯歳時記』 淡交社