１９５０年代末から６０年代にさしかかると「生活革新」ということばをよく耳目にするようになった。工業製品の普及による生活様式の変化に対したものだった。
　人びとは消費の拡大にともないその充実を求める。趣味や行楽にも自分専用の物を所有したいと願う。また、工業化の進行にともない、６０年代には都市化現象が顕著になり、職場での働き方も変わっていく。あらゆる場面で生活革新が進行し、それに応えて製品も向上しデザイン開発も活発化した。
（出典：GK Design 50years 1952-2002 デザイン世界探求）