
チーフデザイナー
動態コンテクストデザイン部
市瀬 更紗
Sarasa Ichinose
見た目だけじゃない、
そんなバイクの魅力に惹かれて



楽しいから、好きだから、ワクワクするから――そんな好奇心が、私の仕事の原動力なのかもしれません。
私は両親の影響で、小さい頃からバイクが大好きでした。バイクって何でもできる「秘密道具」みたいだなって思うんです。遠くに行っても、近所を走ってもいいですし、サイズや種類もたくさんの選択肢があって、さらには自分でいじることもできて。無限に遊べるというか。あとデザインとしても、バイクってとても面白いんですよ! いろんな人のこだわりがつまっていて、細部まで考え抜かれた形をしている……。
そんなデザインとしての魅力に気付き始めたのは大学2年生の頃だったと思います。サークルで先輩たちが楽しそうにバイクに乗る姿がすごく印象的で「なんか面白そう」って。当時、私は美術大学でプロダクトデザインを専攻していました。文房具など身近な製品を中心に学んでいたので、最初は「バイクのデザインの基礎だけでも知っておこう」という軽い気持ちだったと思います。でも学んでいくうちに「バイクは見た目がかっこいいだけじゃない。乗る人のことを徹底的に考え、機能とデザインが一体となって作り込まれているんだ」と、その奥深さにどんどん惹かれていきましたね。
そうして気付けば、「就活はバイクのデザイン一筋でやっていこう」と考えるようになっていました(笑)。その思いをゼミの教授に伝えたところ、GKダイナミックスを紹介してもらい、現在はスタイリングデザイナーとして働いています。

GKダイナミックスは、
みんなでものづくりができる
場所

「バイクのデザインがしたい」という一心で入社したので、恥ずかしながら入社前は会社のことをほとんど知らなくて。なんとなく「真面目で堅そうな会社だなぁ」と思っていました。でも実際に入ってみると、全然違いました。
皆さんとてもフランクで、年齢や部署に関係なく気軽に会話できて、温かい雰囲気なんです。誰にでも話しかけやすいので、仕事が思うように進まない時には、近くの人に「ここ、上手くいかないんだよね」と相談することもあります。そんな風に会話していると自分の考えが整理されたり、新しい視点に気づけたりして、解決の糸口が見えてくるんです。あと私は髪色をよく変えるんですけれど、その度に皆さん話しかけてくれますよ(笑)。そうして一人ひとりの個性が尊重されながら、みんなでワイワイしながら、チームでものづくりに取り組んでいる感覚・環境が、私にとってとても居心地が良いんです。
あと、デザイナーの枠を超えた仕事ができるのも、とても面白いですね。現在の私の業務はバイクのデザインが中心ですが、クライアントと共同で企画やプロモーションを行ったり、そのためのイラストを描いたり、たくさんのことに挑戦できます。中でも印象的だったのが、自動車技術会が主催する学生向けデザインコンクールでインストラクターを務めたことです。作品を講評し、アドバイスをする中で多くの学びがありましたし、若い力に刺激を受けてモチベーションも上がりました。
当社は決して大きな会社ではありませんが、その分、チャンスが巡ってきやすいのは確かだと思います。自分次第で何でもできる、やりたいことがやれる。そんなワクワクできる環境がここにはあります。

人々の想いを汲み取りながら、
ワクワクをカタチに


大好きなバイクをデザインする中で大切にしているのが、「体験」です。年齢を重ねると物事の予測がつくようになり、気づかないうちに先入観で判断してしまうことがあります。特に仕事中はずっとデスクに向かって、黙々とデザインを考えているので、新しい刺激に出会う機会が少ないんです。なので、休日は興味の赴くままに、いろんなことに触れるようにしています。モットーは「プライベートは思いっきり楽しむ!」(笑)。そうして積み重ねてきたものが、私のアイデアの源泉になっています。また、知ることに貪欲であり続けることで、ユーザーの方々に喜んでいただけるものが生み出せると思います。いろんな経験の中で得たものを咀嚼し、デザインとしてアウトプットしていきたいですね。
デザイナーという仕事は、それぞれの思いをカタチにして人につないでいく、そんな役割を担っていると思います。だから私はチームで共感し合いながら、全員が納得して進めることも大切にしています。もちろん上手くいかないこともありますが、最後はみんな笑顔で大団円で終われたらって。
GKダイナミックスに入社して7年、私は「面白そう」と思ったことに手を伸ばし、走り続けてきました。年々仕事の幅は広がっていますが、これからも使う側としても作る側としてもワクワクするものを作り続けたいという思いは変わりません。特に私にとってバイクは何でもできる「秘密道具」のような存在ですから。ワクワクの象徴といってもいいかもしれませんね。これからは、その魅力をもっと多くの人に感じてもらえるように、人々の想いを汲み取りながら、一緒にカタチを作っていって、ワクワクを追いかけ続けたいです。


1日のスケジュール例
10:00
出社
フレックス制度を活用し、10:00出社。
11:00
メール・スケジュールチェック
事務系の仕事は午前中に済ませて、仕事の優先順位などを整理します。
12:00
ランチ
会社近くのキッチンカーでカレーを買うのが日課です。
13:00
ミーティング
ワークショップ形式でクライアントと一緒にアイデアを創出します。
14:00
デザイン作成
ここでは集中力を高めてデスクに向かいます。
17:00
おやつタイム
オフィスにはお菓子シェアボックスもあるんです。
20:30
退社
出社1日、出張1日、在宅3日が1週間の基本の働き方となっています。業務の状況や内容に応じて、働き方を選んでいます。

2022年、オフィスを現在の目白に移転してからは、クライアントや学生さんに来てもらう機会もグッと増えました!

Personal Lifeハマってます、
レーシングサイドカー
最近夢中になっているのは、サイドカーを用いるモータースポーツである「レーシングサイドカー」で、プレイヤーとして年に5回ほど競技に参加しています。始めたきっかけは、数年前に知人からの誘ってもらったことでした。サイドカーはバイクのように自分で車体を整備や調整するので、自分で作り上げていく過程がすごく楽しいんですよね。
他にもツーリングで遠くに出かけたり、キャンプをしたり、イラストを描いたりするのが好きです。自分が何かをするのはもちろんですが、それ以上に趣味を通じていろんな人とつながりが持てるのが楽しくて。関わる人が増えると、得られるものも多くなるので、日々新しい刺激をもらっていますね。プライベートでも、仕事でも、いろんなことに挑戦して経験値を増やしていきたいです。


