2015年10月1日(木)

酒井順子氏 講演会
「惹きつける言葉力」

酒井順子氏 講演会

 エッセイストの酒井順子氏は、高校時代より女性向け雑誌へのコラム連載を書き始め、これまでに69冊の書物を刊行され、講談社エッセイ賞、婦人公論文芸賞を受賞するなど、その言葉の力が高く評価されています。
 デザイナーにとって、言葉はクライアントにデザインを正しく魅力的に伝える道具として重要です。言葉がデザイン価値を決めるといっても過言ではありません。しかし、デザイナーは言葉の力を磨く術をよく知りません。そこで、日々、言葉を考え、書くことを生業としている酒井氏をお招きし、「惹きつける言葉力」について講演していただきました。
 講演は、講談社編集次長・井本麻紀氏との対談形式で行われました。1988年から現在までに刊行された酒井氏の本のタイトルを題材に、短い言葉に込めた想いや成り立ちを話していただきました。編集者であり、自称・酒井順子ファンでもある井本氏が、編集者と読者の立場から会話を盛り上げて下さいました。
 酒井氏の語りは、十分に吟味された飾り気の無いシンプルな言葉で構成され、参加したGKメンバーは、聴く人にすっと馴染んでゆく感覚をとても新鮮に感じたようです。これからの業務に通じるさまざまな気づきを得られ、大変貴重な機会となりました。

酒井順子(さかい じゅんこ)

1966 年東京生まれ。エッセイスト。高校時代より雑誌にコラムを書き始め、立教大学を卒業後、広告会社勤務を経て独立。「負け犬の遠吠え」で講談社エッセイ賞、婦人公論文芸賞を受賞。近著に「裏が、幸せ。」「中年だって生きている」等。

井本麻紀(いもと まき)

東京大学経済学部卒。1992 年に講談社入社後、フライデー編集部、文芸図書第二出版部、現代新書出版部等を経て、2015 年6月より週刊現代編集部次長。林真理子著『野心のすすめ』、酒井順子著『ユーミンの罪』『オリーブの罠』等を担当。