2015年7月15日(水)

林昆範氏 タイポグラフィ講演会
「漢字の造形原理」

林昆範氏 講演会

 台湾中原大学から林昆範先生をお招きして、タイポグラフィーについて講演していただきました。林先生は、東アジアを代表する中国刊本の研究者のひとりであり、日本でも多くの著作をお持ちです。
 前半は、文字の成り立ちなど、漢字書体の歴史についてお話いただきました。後半は中国内陸部少数民族の紋様の研究をベースとした観光に関するブランディングについて、Red DotやiFなどのデザイン賞を受賞した事例を元にして紹介していただきました。どちらも示唆に富む内容でした。

林 昆範(リン・クンファン)

台湾・中原大学助教授、同大学文化創意研究センター主任。
日本大学博士課程芸術専攻修了、芸術学博士。中原大学商業設計学科学科長、銘伝大学助教授を経て現職。Red Dot Award : Communication Design 2014 (中国少数民族をテーマにしたブランディング)、iF Award : Communication Design 2014、iF Award : Packaging Design 2014(中国宋代の茶文化をテーマにしたブランディング)を受賞。
著書に「中国の古典書物」「元朝体と明朝体の形成」「楷書体の源流をさぐる」など。