2012年6月29日(金)

八木季生 御法主台下 講演会
お念仏の中のともいき

八木季生御法主台下講演会

浄土宗大本山 増上寺 第八十八世法主、八木季生御法主台下にお越しいただきました。今回のセミナーは、八木台下と栄久庵会長が、中学校と海軍兵学校でのご同窓であり、また栄久庵会長自身が僧籍を持つという希有なご縁から実現しました。
「お念仏の中のともいき」と題するご講演では、仏教とは「人間の究極的な精神状態の実現」を目指すものであること、そのために仏教徒がなすべき目標やさまざまな修行について、人間のありようや逸話などを元にお話しいただきました。お話のなかで、「ともいき」とはそれらの修行のうちの一つであり、「ともいき」とは「自分の幸せだけではなく、自分以外の人の幸せも同時に考えることである」と八木台下は、おっしゃいます。このことは、デザインにも通じるのではないかと、デザインの基本にあらためて立ち戻って自らを見つめ直してみる、大変貴重なご示唆をいただきました。

八木 季生(やぎ きしょう) 御法主台下(ごほっすだいか)

昭和4年東京生まれ。昭和25年に宗戒両脈を受け、27年文京区千石の名刹一行院の住職を拝命、その後布教師として活躍。大正大学講師、浄土宗東京教区教化団長、浄土宗東京事務所所長、大本山増上寺布教師会会長及び教監を歴任し、平成20年11月21日大本山増上寺第88世法主に就任した。
主な著書に『真の仏弟子を育てる : 八木季生上人五重相伝勧誡録』『人生をみがく──よりよく生きるための授戒講話』『胎教のすすめ』がある。