2012年3月28日(水)

前田育男氏講演会
マツダデザインのダイナミズム

前田育男氏講演会

今回のPルームセミナーは、マツダ株式会社のデザイン本部長であり、デザインディレクターでもある前田育男氏をお招きし、話を伺いました。前田氏は、デザイン総研広島(現GKデザイン総研広島)の初代社長である、前田又三郎氏のご子息でもあります。マツダからは、デザイン本部副本部長鈴木英樹氏、アシスタントマネージャーであり、GKデザイン総研広島に出向経験もある、南澤正典氏もお見えになりました。
「マツダにとってのデザインDNAは動きの表現、そして本物の美である。マツダのようなスモールプレーヤは、デザインに強いメッセージ性と一貫性をもたせることで、世界の人びとを高揚させるクルマ作りをしなければならない。今後は、骨格全体で動きを表現できるデザインを目指したい。」という話をいただきました。
また後半は、「MAZDA DESIGN × YAMAHA DESIGN」と題して、ヤマハ発動機株式会社のモーターサイクル・デザインを担当するGKダイナミックス一条厚副社長との座談会も実施し、クルマとモーターサイクルのデザインについて、参加者も交えて、活発な意見交換を行いました。二人の対談を聞いていると、二輪、四輪にかかわらず、物作りに向かう情熱は同じものであるという印象を受けました。

前田育男(まえだ いくお)

マツダデザイン本部 本部長。京都工芸繊維大学 意匠工芸学科卒。82年 マツダ株式会社入社。横浜スタジオ、カリフォルニアスタジオ、本社スタジオ、デトロイトFORDデザインスタジオを経て、09年4月より現職。
GKデザイン総研広島 非常勤取締役。