「故・榮久庵憲司さんを偲ぶ会」開催される

2016年2月26日 国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール

時が立つのは早いものである。昨年2月8日永眠された榮久庵会長。その「故榮久庵憲司さんを偲ぶ会」が、
2016年2月26日、東京六本木の国際文化会館、岩崎小彌太記念ホールにて開催された。
戦後の焼け野原と荒廃の中、若きデザインの志士として、自らが切り開らかれたデザインの道を、ひたすら奔り続けられた榮久庵会長。
春間近の陽光が注ぐ温かな雰囲気の会場内の祭壇には、献花に包まれた榮久庵会長の遺影が飾られ、その絶えざる微笑みが会場全体に注がれていた

会は冒頭の「榮久庵憲司さんを偲ぶ映像」に続き、発起人代表である剣持デザイン研究所代表の松本哲夫様のご挨拶。
同い年で学生時代からデザイン人生を共に過ごされた様々な懐かしい想い出を熱く語られた。
続いて元日本インダストリアルデザイナー協会理事長の木村一男様からは、
とりわけ国際的デザイン運動でご一緒された時の様々な奮闘の様子などをご紹介戴いた後、献杯のご発声を戴いた。

150名を越える参列の方々は、デザイン界の発展にその85年の生涯を捧げられた榮久庵会長を偲びつつ、様々に懐かしい想い出などを交わされていた。
そして中締めとして、日本インダストリアルデザイナー協会の田中一雄理事長が、参列への御礼に加え、
榮久庵会長が次代に託された、その精神と思想の継承と発展を強く訴えかけ、お開きとなった。

記念品として「榮久庵憲司さん思い出の栞」と「偲ぶお菓子」が配られ、参列者の方々はそれぞれに深い想いを携えながら、
三々五々帰宅の途についた。時、夕暮れ迫る「旧岩崎邸跡」の庭園。佇む木々達は、「長恨歌」の如き長い影を落とし始めていた。

日時:2016年2月26日(金)午後3時〜午後5時
会場:国際文化会館 岩崎小彌太記念ホール(東京・六本木)
主催:「故・榮久庵憲司さんを偲ぶ会」実行委員会
協力:公益財団法人日本インダストリアルデザイナー協会(JIDA)、GKデザイングループ