ニューラルオブジェクト「生命機械」

GKテック


 道具が進化し、骨格や筋肉に加えて神経系を巡らせ、さらには頭脳を搭載するに至った今、道具は「いきもの」の具えを持った。
 「しもべ」としての道具から対等な「パートナー」としての道具へ。その位置付けを見直すべき時だ。道具が周囲の環境や人間とアクティブな関係を持つことを認め育てること。道具の役割や機能を恣意的にではなくあるがままに受け入れることが出発点だ。
 Neural Objectは道具と人間の関係を問い直す一連の試みのプロジェクトである。
 たとえば「あしあと」。暗闇の海中で光る夜光虫という微細な発光生物にヒントをえたオブジェクト。刺激を受けたら興奮して光る。刺激を取り去ると穏やかに興奮が冷めていく。そんな簡単な仕組みを持った「むし」を無数に床面に埋め尽くしたもの。数千の群れは人間を楽しませるすべを心得ているかのように振舞う。  あるいは「好光玉虫」。光さえあれば宇宙でも生き続けることのできる虫。スポットライトに照らされた「好光玉虫」は、静かに光を食べている。やがて満腹になるとステージ内を縦横に走り回り、空腹になるとまた静止する。12cmの「玉虫」たちはユーモラスに体をふらつかせながらたわむれあう。
 道具はこれからもっと面白く進化できるはずである。その可能性の萌芽を育む役割を担いたい。自然へのより深い認識から「自然観」が変革を迫られ、地球環境の保護という視点を生んだ。第二の自然としての道具の認識から、新たな「道具観」を生み出すべき時は今である。


ニューラルオブジェクトIV「あしあと」/国立科学博物館/1994

ニューラルオブジェクトV「好光玉虫」/(自主開発)/1994

株式会社GKテック
設立 平成元(1989)年6月28日
〒171-0033 東京都豊島区高田3-30-14 山愛ビル1F
Tel:03-3983-4160 Fax:03-3983-6815

デザインとテクノロジーをつなぐ技術開発型デザイン、テックアート、デザインシミュレーション、インターフェイス開発を領域にしている。


総合デザインと地域発信型デザインの融合

GK京都


 総合デザインオフィスとして、プロダクト、グラフィック、環境といった従来の専門デザイン領域の総合から一歩すすめ、計画、ものづくり、情報編集、そしてそれらのコーディネイトという視点での総合、「融合」をめざしている。組織的にも相互に補完、協業の体制による情報交換を密にし、全員が「融合」の意味を日常的に意識している。
 これまでの総合的デザイン実績として、製品デザインとそれらの広報媒体(ヤマハマリンプロダクト系)、地域活性化という大きなテーマを核とした地域のイベント企画提案、そしてその装置デザインと設計(長野県小布施町「長屋祭」)などがあげられる。一方、個別プロジェクトとして、生産機器、パッケージ、インターフェース、景観デザインなど、より専門性の高いプロジェクトもすすめている。
 総合デザインとしてさらに「融合」させていくためには、より明確な研究テーマの設定、視点をもつことが重要である。現在、バリアフリー・防災・祝祭・道の4つのテーマを置いている。それらを鳥瞰する視点として、地域発信型を核と考えている。単に京都という地域の意味だけでなく、より限定したエリア、コミュニティー、特性などの意味をこめている。
 言われて久しい脱大量生産・大量消費に対して、デザインという立場からの提言を目指し、たんに研究にとどまらず、プロジェクト化・事業化することが、総合デザインサービスの有効性とGK京都の特徴をより明確にできると考え、さらに着実な実績を積み重ねて行きたい。


MJ−1200XL/ヤマハ発動機株式会社/1998

「長屋祭」演出装置企画・デザイン/長野県小布施町/1997

株式会社GK京都
設立 昭和47(1972)年4月19日
〒602-0898 京都府京都市上京区相国寺東門前町657
Tel:075-211-2277 Fax:075-231-1047
*地方シンクタンク協議会加盟

総合デザインオフィスとして、プロダクトデザイン、グラフィックデザイン、環境デザインを領域にし、調査研究からデザインまで行っている。


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