2012年5月22日(火)

川添登氏講演会
メタボリズムをめぐって

川添登氏講演会

川添登先生は、1953年より『新建築』誌の編集長として建築ジャーナリズムを一新する仕事をされた後、1957年建築評論家として独立。以後、現在にいたるまで精力的に活動を続けておられます。今回は、川添先生と栄久庵会長も参加していた、建築運動「メタボリズム」についてお話いただきました。
お話は、メタボリズム•グループ結成の契機となった1960年に東京で開催された「世界デザイン会議」を軸に進行。この国際会議の内容委員を川添先生が中心となって招集し、栄久庵会長は建築家の多い中に唯一インダストリアルデザイナー として参加したこと、そこでメタボリズムが誕生し、それぞれの主張を『メタボリズム1960ー都市への提案』にまとめ会期中に出版したことなど、当時を彷彿とさせる臨場感溢れるお話をして下さいました。
セミナーは、川添先生と栄久庵会長やGKメンバーとの対話で展開。 そのやりとりの中に、1960年代当時のデザイン界やメタボリストたちの情熱を感じる貴重なセミナーとなりました。

川添登(かわぞえ のぼる)

1926年東京生まれ。早稲田大学専門部工科、文学部哲学科を経て、理工学部建築学科卒業。53年『新建築』編集長。57年独立して建築評論家となる。60年世界デザイン会議日本実行委員。69年大阪万国博覧会テーマ館サブ・プロデューサー。70年京都にシンクタンク・株式会社CDIを設立。72年日本生活学会設立、理事長・会長を歴任。81年つくば国際科学技術博覧会政府出展総括プロデューサー。87年郡山女子大学教授(~99年)、93年早稲田大学客員教授(~96年)、99年田原市立田原福祉専門学校校長(~02年)。現在、株式会社CDI相談役。日本生活学会・日本展示学会・道具学会名誉会員。
60年『民と神の住まい』毎日出版文化賞、82年『生活学の提唱』今和次郎賞、97年南方熊楠賞を受賞。著書に『建築の滅亡』(現代思潮社)、『デザインとは何か』(角川新書)、『川添登評論集 全5巻』(産業能率短期大学出版部)など多数。