都市環境・建築デザイン領域   >  プロジェクト  >  都市・地域拠点と協創のデザイン  |  ミツカンミュージアム

 愛知県半田市中村町2-6


■プロジェクト期間

2012〜2015


■共同事業主

Mizkan  Holdings

半田市


■プロジェクト推進体制

株式会社NTTファシリティーズ

ARUP 

佐藤卓デザイン事務所

株式会社電通ライブ

株式会社GKデザイン総研広島


■受賞企業

株式会社  Mizkan  Holdings

半田市

特定非営利活動法人 半六コラボ

株式会社NTTファシリティーズ

株式会社石本建築事務所

株式会社GKデザイン総研広島


発注者

株式会社NTTファシリティーズ


■GK-DSH業務範囲

ランドスケープデザイン

地域風土と企業の歴史をデザインする

■プロジェクト推進体制

株式会社NTTファシリティーズ

ARUP 

佐藤卓デザイン事務所

株式会社電通ライブ

株式会社GKデザイン総研広島





株式会社NTTファシリティーズ

株式会社石本建築事務所

株式会社GKデザイン総研広島


GK-DSH業務範囲

ランドスケープデザイン

 愛知県半田市中村町2-6


■プロジェクト期間

2014〜2015/2017(二期)


■共同事業主

Mizkan  Holdings

半田市


受賞者

株式会社  Mizkan  Holdings

半田市

特定非営利活動法人 半六コラボ


■発注者

株式会社NTTファシリティーズ

古くて新しい街のシンボルのランドスケープデザイン - ミツカンミュージアム

ミツカンミュージアムは豊かな自然に恵まれる知多半島・半田を拠点に事業を営み続ける食品メーカー「ミツカン」の企業ミュージアムです。計画地周辺は、同グループ発祥の地として本社機能があるに留まらず、 酢づくりに使用された黒い下見板張りの建物群が運河沿いに展開し、それらが水面に映る独特の景観と「酢の里」という工場見学施設が人気の景勝地でした。

 企業活動が地域文化と表裏一体の関係にある一方、すでに生産機能の多くは各地に移転しており、地区全体の再整備が必然となっていました。したがってここでは、この地に育まれてきた歴史的な風景を継承しながら次の時代を築く新しい機能の充足と、それに相応しい空気感を備える建築が求められた。保存の為の保存や既存風景の焼き直しを行うのではなく、脈々と営まれる企業活動を通して過去と未来をつなぎ地域の歴史的文脈を形成しようとする試みです。

 また一方で常に自然に寄り添って行われてきた酢づくりの精神を受け継ぎ、半田のポテンシャルを丁寧に読み込み施設計画に取り込むことを考えました。 こうして「伝統」「革新」「環境」の融合をテーマとする施設づくりが行われました。


2017 都市景観大賞  「都市空間部門」大賞 (国土交通大臣賞)

1.「伝統」「革新」「環境」の融合をテーマとする施設づくり

2.地元の人々の心に宿る記憶をシンボル化したデザイン


この土地で使われていた様々な素材を、古材として建物内外で再利用しました。全体的には植栽の保存・移植など、経年による風合いや懐かしさが感じられる計画となっています


→旧醸造庫の小屋組みを展示室に再構築

→従前建屋の外装である下見板をトロンベウォール(環境施策)に再利用

→以前のエントランス前の敷石を再活用

→以前の蔵の鬼瓦を焼き直してエントランス棟に利用

3.地域に開かれた、変化する協働の“場”のデザイン


従前を思わせる街路沿いの景観とは対照的に、中庭側は現代的な陸屋根で構成した明るい空間となっています。水盤の一部は水を抜いて中庭と一体利用することができ、地域に開かれたイベントの場として使われるようになっており、「はんだ山車まつり」の際には多くの山車が集まり地域の賑わいの拠点となります

 水盤の水は以前は酢づくりに使っていた井戸水を、まず空調に利用、その後トイレの洗浄水や散水に使用し、最後に残った水を水盤に活用しています。また、水資源をカスケード利用しそれを空間デザインに落とし込むことにより、五感を通じて水と密接に関わる企業文化を理解する空間としました

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