2012年12月5日(水)

書籍紹介:マイケル・アルホフ、ティム・マーシャル著
GKデザイン機構訳、栄久庵祥二監訳
『現代デザイン事典』(鹿島出版会)出版

GKデザイン機構訳『現代デザイン事典』(鹿島出版会)出版

GKデザイングループが翻訳を担当した『現代デザイン事典』が鹿島出版会より12月5日に出版された
現代デザイン事典は、2008年にドイツで出版されたDesign DictionaryのGKデザイングループによる邦訳である。一見して平凡なタイトルではあるが、本書の中には野心的な試みに基づくユニークな内容が展開されている。デザインの歴史、思想、方法から、拡がりゆくデザイン分野の各論に至るまで、デザインというキーワードをめぐって、従来の枠組みを越えた多様なトピックが縦横無尽に論じられる。それこそが、この事典の現代性の所以であり、デザインというテーマが、生活や社会から地球環境にいたるまで、あらゆる場面において重要性を増しつつある現代の状況を反映するものだ。夜空を埋め尽くす無数の星の中から星座の物語を紡ぎ出すように、読者はこの事典から、デザインを考えるための創造性のヒントをつかみ取ることができるであろう。

『現代デザイン事典』
マイケル・アルホフ、ティム・マーシャル編
GKデザイン機構訳、栄久庵祥二監訳
26.2 x 19 cm 472ページ
発行:鹿島出版会
価格:8,800円(税別)
ISBN:978-4-09420-8